人間国宝 釜師 角谷一圭 唐銅 王子形 水瓶 花入 国家指定 / 橘宗義 書付

この作品について

東京都市川市大和田より人間国宝 釜師 角谷一圭の唐銅 王子形 水瓶 花入の大徳寺別院 徳禅寺住職 橘宗義の書付をお譲りいただきました。
角谷一圭は1904年に大阪府に生まれた釜師です。幼い頃に釜師の父から釜の製作を学び、生涯を終えるまで数多くの釜を製作しました。また釜師ではありますが、釜だけではなく鏡や花入、蓋置、茶托、文鎮なども製作し伊勢神宮の式年遷宮へ白銅製の御神宝鏡31面を謹納しました。
第8回日本伝統工芸展 朝日新聞社賞を受賞、1976年には勲四等瑞宝章を受章、1978年には「茶の湯釜」の重要無形文化財保持者である人間国宝に認定されました。
大阪で角谷一圭工房は現在、息子の三代目 角谷征一と四代目の角谷圭二郎が角谷一圭の茶の湯釜の技術を継承し、日々茶釜や鉄瓶、錫器などを制作しております。

本作は角谷圭一が制作された王子形の花入となります。釜制作で有名な一圭には数が少ない珍しい花入の作品です。また、蓋裏には大本山大徳寺別院 徳禅寺住職の橘宗義の書付が入っております。

橘宗義は京都出身で埼玉県野火止 平林寺僧堂に掛塔、その後は大本山大徳寺別院 徳禅寺で代表役員や住職に就任しました。また、大徳寺で執事、大徳寺派庶務部長、同宗務支所長、日中友好臨済 黄檗協会理事などを歴任しておりました。
徳禅寺護持と開山・徹翁和尚 顕彰を目的とする徳禅寺護持会をも設立されました。

状態は共布や共箱に保管されていた為とても良好でした。また、弊社では角谷一圭は買取強化中の作家となりますのでお客様に満足いただける査定で買い受けさせて頂きました。
この度は弊社をご利用いただき誠にありがとう御座いました。

作家情報

人間国宝 釜師 角谷一圭 作 / 橘宗義 書付について

角谷一圭（かくたにいっけい）
1904年　大阪府に生まれる
1961年　第8回日本伝統工芸展 朝日新聞社賞 受賞
1976年　勲四等瑞宝章 受章
1978年　重要無形文化財「茶の湯釜」保持者（人間国宝）認定
1999年　永眠

橘宗義（たちばなそうぎ）
大本山大徳寺別院 徳禅寺住職

1941年　京都府に生まれる
花園大学卒業
埼玉県野火止 平林寺僧堂に掛塔
大本山大徳寺別院 徳禅寺 代表役員・住職 就任
大徳寺 執事、大徳寺派庶務 部長、同宗務支所長、日中友好臨済 黄檗協会理事などを歴任
徳禅寺護持と開山 徹翁和尚 顕彰を目的とした徳禅寺護持会 設立