ぐい呑五題 人間国宝 加藤卓男 藤原雄 大樋年朗 十二代田原陶兵衛 十三代中里太郎右衛門

ぐい呑五題
作家名加藤卓男、藤原雄、大樋年朗、十二代 田原陶兵衛、十三代中里太郎右衛門
作品名ぐい呑 五題
買取価格25,000
ジャンル陶器・陶磁器
買取エリア 東京都 練馬区 西大泉
買取方法出張買取

この作品について

解体業者様のご紹介で東京都練馬区西大泉より人間国宝 加藤卓男、藤原雄 大樋年朗 十二代田原陶兵衛 十三代中里太郎右衛門のぐい呑五題をお譲りいただきました。

加藤卓男は岐阜県土岐郡市之倉村に五代 加藤幸兵衛の長男に生まれた美濃焼の窯元である「幸兵衛窯」の六代目です。
第10回日展で「黒地緑彩草花文花瓶」を出品し初入選を果たしました。陶磁器意匠と技術の交換のため、フィンランド工芸美術学校に留学しました。
第6回や第8回の新日展では「花器 碧い山」、「油滴花器 煌」が特選北斗賞を受賞、第3回日本現代工芸美術展で「流」が現代工芸賞を受賞しました。宮内庁より正倉院三彩の「三彩鼓胴」と「二彩鉢」の復元制作を委嘱され約7年間かけて復元しました。
加藤卓男は作品を出品しつつ、研究し続けていたペルシア陶のラスター彩作品が完成しました。また、ペルシアの青釉の研究も行っており鮮やかな青の作品も完成させました。
それ以降には岐阜県重要無形文化財に認定、トルコ・トプカプ宮殿美術館で個展を開催、科学技術分野で発明や発見、または学術、スポーツ、芸術文化分野で業績を残した人に贈られる紫綬褒章を受章、そして1995年には国指定である重要無形文化財で「三彩」の保持者(人間国宝)に認定された陶芸家です。

藤原雄は岡山県備前市で備前焼の人間国宝である藤原啓の長男として生まれました。弟である次男には同じく陶芸家の藤原敬介がいます。大学卒業後に父 藤原啓に備前焼の技法を学びました。
第5回日本伝統工芸展で初入選、バルセロナ国際陶芸展でグランプリ受賞、日本陶磁協会賞を受賞、金重陶陽賞を受賞、岡山県文化奨励賞を受賞、山陽新聞社文化賞を受賞、岡山県文化賞を受賞、日日新聞社芸術文化功労賞を受賞、中国新聞社文化賞を受賞、平成元年度芸術選奨文部大臣賞を受賞、明治大学特別功労賞 受賞、三木記念賞で受賞、公益のために寄付した人に対して国から贈られる紺綬褒章を受章するなどの功績を残しました。そして1996年に国指定である重要無形文化財で父 藤原啓と同じ「備前焼」の保持者(人間国宝)に認定された陶芸家です。
また、日本工芸会で正会員や理事、備前陶友会で名誉会長をも務めました。

大樋年朗は九代 大樋長左衛門の長男として石川県金沢市に生まれました。
日展文部大臣賞、日本陶磁協会賞、北国文化賞、金沢市文化賞、石川テレビ賞、日本芸術院賞らを受賞しました。
また日本芸術院 会員、金沢市工芸協会 会長、現代工芸美術家協会 理事や理事長、石川県陶磁協会 会長、石川県美術文化協会 理事長、日展で理事や審査員、中日国際陶芸展評議員や審査員、朝日陶芸展で評議員や審査員を務め、2004年に文化功労者 顕彰、2005年に金沢市名誉市民、2011年に学術や芸術で功績を残し日本の文化を発展させた人に贈られる文化勲章を受章、石川県名誉県民 顕彰、2016年に大樋陶冶斎を襲名しました。
大樋年朗は十代 大樋長左衛門と同一人物ですが、大樋長左衛門の代々継承されてきた型にとらわれず異なる作品や造形の作品を製作する際に「年朗」という名前を使い作品を発表されています。

十二代 田原陶兵衛は十代 田原陶兵衛守雄の次男として山口県長門市に生まれました。
1945年にシベリア 抑留、1948年にシベリア 復員後、兄の十一代田原陶兵衛に就き家業を学びました。1956年には十二代 田原陶兵衛を襲名し、日本工芸会で正会員、山口県無形文化財保持者に認定、中国文化賞に受賞し日本工芸会で理事を務めていた陶芸家です。

十三代 中里太郎右衛門は本名を中里忠夫で、佐賀県唐津市に人間国宝である十二代 中里太郎右衛門の長男として生まれました。従来の唐津焼には無い色彩や装飾などの芸術を取り入れた陶芸家です。
1951年に十三代 中里太郎右衛門を襲名、その後ヨーロッパ巡回唐津展を開催、第13回日展では「叩き唐津三島手付壷」が内閣総理大臣賞を受賞、第15回日展では「叩き唐津三島手付瓶」が日本芸術院賞を受賞しました。また、日本新工芸家連盟 では理事や審査員、日展では理事を務めました。

そんな日本を代表する人気の高い陶芸家五人のぐい呑みです。
加藤卓男は黒織部、藤原雄は備前、大樋年朗は大樋飴釉、十二代 田原陶兵衛は萩、十三代 中里太郎右衛門は絵唐津の作品です。
未使用品で共箱や共布に保管されておりました為比較的状態良好でしたのでお客様に満足いただける査定で買い受けいたしました。

作家情報

加藤卓男、藤原雄、大樋年朗、十二代 田原陶兵衛、十三代中里太郎右衛門について

加藤卓男(かとうたくお)
1917年 五代 加藤幸兵衛の長男に生まれる
1961年 フィンランド工芸美術学校 卒業
1963年 第6回日展 特選北斗賞 受賞
1973年 イラン・パーレヴィ王立大学付属 アジア研究所 留学
1980年 宮内庁より正倉院三彩の復元制作 委嘱
1983年 岐阜県重要無形文化財 認定
1986年 トルコ・トプカプ宮殿美術館 個展
1988年 紫綬褒章 受章
1992年 伊勢神宮 御神宝「陶猿頭形御硯」制作
1995年 国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)認定
1996年 岐阜県名誉県民 受賞
2005年 永眠

藤原雄(ふじわらゆう)
1932年 岡山県備前市 藤原啓の長男として生まれる
1955年 明治大学 文学部 卒業
     父 藤原啓に備前焼技法を学ぶ
1958年 第5回日本伝統工芸展 初入選
1961年 日本工芸会 正会員
1963年 バルセロナ国際陶芸展 グランプリ受賞
1967年 日本陶磁協会賞 受賞
1973年 金重陶陽賞 受賞
1975年 岡山県文化奨励賞 受賞
1980年 岡山県重要無形文化財 認定
1984年 山陽新聞社文化賞 受賞
1985年 岡山県文化賞 受賞
紺綬褒章 受章
1986年 日日新聞社芸術文化功労賞 受賞
     中国新聞社文化賞 受賞
1988年 日本工芸会 理事 就任
1990年 平成元年度芸術選奨文部大臣賞 受賞
1996年 重要無形文化財保持者 認定
日本工芸会 参与 就任
1997年 明治大学特別功労賞 受賞
備前陶友会 名誉会長 就任
     三木記念賞 受賞
2001年 永眠

大樋年朗(おおひとしろう)1927年 九代 大樋長左衛門の長男として石川県金沢市に生まれる
1949年 東京美術学校 工芸科 卒業
1950年 日展 初入選
1978年 金沢市工芸協会 会長
1980年 現代工芸美術家協会 理事
1987年 十代 大樋長左衛門 襲名
1988年 石川県陶磁協会 会長
1997年 米国ロチェスター工科大学 名誉博士号 授与
1997年 石川県美術文化協会 理事長
1997年 現代工芸美術家協会 理事長
1999年 日本芸術院 会員
2000年 金沢学院大学 美術文化学部 学部長・教授
2001年 第40回記念現代工芸美術展 審査主任
2001年 日展常務理事 審査員
2004年 文化功労者
2005年 金沢市名誉市民
2011年 文化勲章 受章
2012年 石川県名誉県民
2012年 台湾国立台南芸術大学 名誉博士
2016年 大樋陶冶斎 襲名
2023年 永眠

十二代 田原陶兵衛(たはらとうべえ)
1925年 山口県長門市に生まれる
1944年 高校在学中に召集を受け満洲へ渡航
1945年 シベリア 抑留
1948年 シベリア 復員
     家業 継承
1956年 十二代 田原陶兵衛 襲名
1981年 山口県無形文化財保持者 認定
1991年 永眠

十三代 中里太郎右衛門(なかざとたろうえもん)
本名:中里忠夫
1923年 佐賀県唐津市に十二代 中里太郎右衛門の長男として生まれる
1943年 東京高等工芸学校(現:千葉大学工学部)工芸図案科 卒業
1951年 十三代 中里太郎右衛門 襲名
1979年 ヨーロッパ巡回唐津展 開催
1981年 第13回日展「叩き唐津三島手付壷」内閣総理大臣賞 受賞
1984年 第15回日展「叩き唐津三島手付瓶」日本芸術院賞 受賞
2009年 永眠
日本新工芸家連盟 理事・審査員、日展 理事

その他 陶器・陶磁器の買取実績

買取実績一覧を見る

陶器・陶磁器の買取は、
骨董品・美術品の買取に強い
新栄堂にご相談ください。

価値があるものか分からない陶器・陶磁器は御座いませんか?
人間国宝・人気作家作品から中国陶磁器、李朝美術など有名作家からマニアックな作家、海外のものまで陶器に精通した鑑定士が対応致します。

お問合わせ・ご相談

出張無料・査定無料お気軽にご相談ください

0120-58-4810
電話受付時間 10:00~20:00

買取方法

初めての方でも簡単にご利用いただけます!
出張買取・宅配買取の2種類の買取方法をご用意

  1. ご相談・申込み
  2. 査定
  3. お支払い

出張対応エリア